QR照合でも起こるミスとは

QR照合でも起こるミスを解説するイメージ

QR照合でも起こるミスとは
ラベル貼り間違いが招く誤投入事故

結論
QRコードやバーコードによる照合は有効な対策です。 しかし、 ・ラベル貼り間違い ・コード発行ミス ・出荷元での混入 が発生すると、システムは間違いに気付けません。 QR照合は万能ではなく、 運用全体を考えた仕組み作りが重要です。

誤投入防止対策として、 QRコードやバーコードによる照合システムを導入する企業が増えています。

実際に照合作業をデジタル化することで、 人の思い込みによるミスを減らすことができます。

しかし、 QR照合を導入しても誤投入事故はゼロになりません。

今回は、 見落とされがちなQR照合の弱点について解説します。


① QRコードそのものが間違っている

QR照合システムは、 QRコードに書かれた情報を信じています。

つまり、 QRコードの内容が間違っていれば、 システムも間違った判定をしてしまいます。

例えば、

  • 別原料のラベルを貼った
  • コード発行時に選択ミスした
  • ラベルを貼り替えた

この場合、 照合は成功してしまいます。

システムは正しく動いていても、 結果として誤投入が発生します。


② ラベル貼り間違いは意外と多い

誤投入事故の調査を行うと、 ラベル貼り間違いが原因となっているケースがあります。

特に、

  • 大量入荷時
  • 複数原料の同時受入
  • 繁忙期の作業

では発生しやすくなります。

現場担当者が誤ったラベルを貼ると、 その後の照合はすべて正しく見えてしまいます。

ラベルそのものを貼り間違える原因については、ラベル貼り間違いはなぜ起こるのか で詳しく解説しています。

ラベル貼り間違い対策も重要です

QR照合システムは正しく動作していても、 ラベルそのものが貼り間違えられている場合は、 誤投入を見逃す可能性があります。

そのため、 QR照合だけでなく、 ラベル貼り間違いそのものを減らす運用改善や 再発防止策も重要です。

ラベル貼り間違い対策とは?原因と再発防止策を解説


③ 出荷元で既に混入しているケース

さらに注意したいのが、 入荷前の問題です。

例えば、

  • 出荷元での仕分けミス
  • 異なる原料の混入
  • 袋の取り違え

などです。

見た目が同じ原料の場合、 現場では気付きにくくなります。

QRラベルも正しいため、 そのまま投入される危険があります。

実際に投入される原料袋や容器に表示された原料名を確認することで、 出荷元での取り違えや混入に気付きやすくなる場合があります。


④ QR照合は「確認」であり「識別」ではない

ここが非常に重要です。

QR照合は、 管理ラベルやQRコードに登録された情報を確認しています。

一方で、 実際の原料袋や容器に表示されている原料名や品名を 確認しているわけではありません。

つまり、

  • ラベルは正しい
  • 中身は違う

という状態に対応できません。

これはQR照合システムの構造的な限界です。

QR照合を含めた誤投入防止システムの方式や、それぞれの特徴については、誤投入防止システムとは? で比較しています。

だから原料そのものを確認する

近年では、 AI-OCRや画像認識技術を活用して、 原料袋に印字された情報そのものを照合する方法も増えています。

これは追加した管理ラベルやQRコードを確認するのではなく、 原料袋や容器に元々表示されている原料名や品名を読み取り、 投入予定の原料情報と照合する考え方です。

原料に印字された文字情報を利用して照合する方法として、AI-OCRによる原料照合 があります。

これにより、 管理ラベルやQRコードが誤った原料へ貼られていた場合でも、 原料名との不一致を検出しやすくなります。 ラベル貼り間違いの発生を完全になくすためではなく、 貼り間違いが発生した場合の流出防止策として有効です。

重要なのは、 人を信じることでも、 QRコードを信じることでもありません。

工程全体でミスが起きる前提の仕組みを作ることです。


ステルテックの考え方

人はミスをします。

だからこそ、 ステルテックは 「教育で防ぐ」ではなく 「仕組みで防ぐ」を重視しています。

QRコードだけに頼らず、 原料そのものを識別する仕組みを組み合わせることで、 より高いレベルの誤投入防止を実現できます。


ステルテックでは、 AI-OCR・電子鍵・照合システムを活用した 誤投入防止システムを提供しています。


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